5回2失点で2勝目を挙げた阪神才木だが、やはり平常心ではなかった。令和初戦という節目の先発に「意識しないようにしたんですが、やっぱり少し力も入ってしまった」と苦笑いした。

最速152キロ。初回から150キロ台を8球投げるなど快調だったが、2回に2連打を浴びた。3回には3連打で2点を先制された。それでも1死二塁で鈴木にフォークを振らせて三振。会沢も遊ゴロで傷口は最小限。5回の攻撃でチャンスに打順が回ってきたため代打が出された。矢野監督は生命線の直球の走りを評価し「まだまだ成長段階。スケールの大きな投手になれる」とさらなる飛躍を期待した。

「粘れたのはよかったと思うけど、守備からリズムをもっていったり、中継ぎに負担かけない投球はできなかった。梅野さんがうまくリードしてくれました」。まだ20歳。新時代のヒーロー候補は令和でチーム初の勝利投手になっても、満足しなかった。【柏原誠】