昨秋王者の星槎道都大が、北海学園大を下し、開幕2連勝を飾った。4番で日本ハム生田目翼投手(24)の弟、忍(4年=水戸工)が3打数3安打2打点。平成最後の試合となった4月30日の初戦は3打数無安打と不調で「何とか4番としてチームに貢献できて良かった」と振り返った。

無安打に終わった初戦の直後は大学に戻り、午後3時から約3時間、自主トレに取り組み、この日も午前6時半から打撃練習をして試合に臨んだ。早朝トレでは二宮至監督(65)に「右肩が下がっている」と指摘を受けフォーム修正。「右方向を狙いすぎてフォームが崩れていた。監督の助言で、今日はうまく打つことができた」と感謝した。

この日の試合は、控えの大栗飛人主将(4年=駒大苫小牧)が貸してくれた新品の打撃グローブ(手袋)を使用。「熱男」と刺しゅうが入った思いの込められたアイテムも、主砲の復調をアシストした。「声を出し励ましてくれる仲間のためにも勝ちたかった。春の全日本選手権は、まだ行ったことがないので、何とかみんなでつかみたい」と、14年以来5年ぶりの春制覇を見据えた。