阪神近本光司外野手の連続試合安打が「13」で止まった。初回にDeNA阪口の149キロ直球に空振り三振。

「2、3打席目に修正できていなかった。まだまだです」と3回の第2打席も1死三塁で遊ゴロ、続く5回も左飛に倒れるなど、プロ初登板の右腕を打ち崩せなかった。延長10回は投ゴロで4打数無安打。ヒットパレードがストップした。

ただ、中堅守備ではスタンドを沸かせる場面もあった。0-0の9回無死一塁。4番筒香が放った大飛球は近本の頭上を越えて中堅フェンスの上部にバウンド。一瞬、ボールの行方を見失ったが、すぐさま拾い上げて二塁植田に送球。見事な中継プレーでピンチを救った。近本は「お手玉というか、ボールがどこにあるか分からなかったので…」と頭をかいたが、冷静に対応した。

直後の1死二塁でもロペスの強い右中間への打球を好捕。失点を防ぎ、劇勝への道筋をつくった。

前日2日には今季3度目の猛打賞で阪神新人の連続試合安打記録を塗り替えた。一夜明けたこの日も打席に立つたびに一身に視線を浴びた。結果は音なしだったが、打率3割2分7厘は依然としてチームトップ。記録はストップしてしまったが、期待値は変わらない。【桝井聡】