阪神のドラフト1位、近本光司外野手(24)が5日、DeNA9回戦(甲子園)で背中の強い張りを訴え、6回の守備から途中交代した。

交代後はベンチに姿はなかったが、試合後は病院に行かず電気治療などを受けた。近本は状態について「大丈夫です」とコメントを残し、6日のヤクルト戦(神宮)に向けてチームとともに東京へ移動した。

矢野監督は「明日は大丈夫かなと思ってるんだけど、明日以降もあるんでね。そういう部分でちょっと代えました」と大事をとったと説明し、清水ヘッドコーチも「背中に強い張りがあった。明日になってみないと分からない」とした。3連勝で勢いに乗るチームにとっては不安材料が残る格好となった。

近本はここまで32試合に出場し、14試合続けて「1番中堅」で先発出場。リーグ5位の打率3割1分6厘で、ともに同トップの得点圏打率4割2分3厘、10盗塁を誇っている。4月中旬以降は球団の新人最長となる13試合連続安打も記録した。この日で12連戦の9戦目。目に見えない疲れがあったのか。第2打席で左前適時打を放つまで12打席、快音は影を潜めていた。

浜中打撃コーチは「よくここまでやっている。疲れもたまっているんじゃないかな」と新人を思いやり、交代後も笑顔だったと明かした。同コーチは「本当に痛かったら笑顔はできない。明日も頑張ってくれると思う」と希望的観測を示しており、軽症を祈るばかりだ。【奥田隼人】