2日に支配下選手登録された台湾出身のオリックス張奕(ちょう・やく)投手(25)が14日、ZOZOマリンスタジアムでの練習で1軍に初昇格した。

2軍公式戦では主に中継ぎで9試合に登板して防御率1・65。西村監督は中継ぎ起用を明言した上で「真っすぐがいいと報告を受けた。いいものを出してくれたら」と期待し、張奕は「(1軍は)雰囲気が違います。だけどやることは変わりません」と気を引き締めた。外野手として16年育成ドラフト1位で入団。昨年6月中旬から本格的に投手に転向して最速は151キロ。巨人の陽岱鋼はいとこにあたる。

さらに中継ぎ陣の補強として近藤大亮投手(27)も1軍再昇格。4月28日の西武戦(京セラドーム大阪)で7回無失点と好投したK-鈴木をリリーフした際、4四球を与えて即2軍行きを命じられる屈辱を味わった。近藤は「悔しい思いもありましたし、複雑な思いもありましたけど、そういったことをバネにして投げたい。(1軍に)呼んでいただいたことに感謝して投げようと思います」と意気込んだ。

張奕、近藤とともに同日に2軍に降格した山崎福也投手(26)の3人は15日にも1軍に出場選手登録される見込みだ。