阪神不動のセットアッパー、ピアース・ジョンソン投手が気迫全開のリード死守だ。

1点リードの8回に登板。だが宝刀スライダーの制球が悪く1死一、三塁のピンチを招いた。絶体絶命の局面で山田哲と対決。ここでよみがえった。初球外角スライダーでストライクを奪うと、2球目は胸元へ速球で突く。追い込んで3球勝負。外角低めスライダーで空を切らせた。

助っ人は「走者が三塁にいたので三振がベスト。狙いに行った。青柳が今年素晴らしい投球。勝ちを消したくなかった」と言う。雄平も足元に食い込むスライダーで空振り三振。雄たけびでガッツポーズだ。

12ホールド目はリーグ2位だ。矢野監督も「あそこはどんなことがあってもジョンソンに任せる気持ち。その球(スライダー)でピンチを切り抜けてきた信頼関係があるから、そうなった」と評価。勝負球の修正能力の高さが光った。