ソフトバンク甲斐野央投手が12日ロッテ戦以来、10日ぶりに登板した。3点ビハインドの8回、先頭の源田を遊ゴロに打ち取ったが、続く外崎に四球。山川の左前打で、2死一、二塁で中村に適時打を許した。後続を断ち、最少失点でとどめたが、スッキリとはいかない内容だった。

甲斐野は開幕から無失点を続けていたが、3日楽天戦でプロ初失点してから3試合連続失点。前回登板でもイニング途中でマウンドに上がり、1死しか取れず2安打1四球。前の投手が出していた2人の走者を返した。

5月上旬まではセットアッパーの役割を務めていたが、不調のため最近はモイネロらが8回を投げていた。甲斐野は状態を上げることを優先し、無理に試合には投げさせることなく調整を続けていた。この日の投球を見守った倉野投手コーチは「まだ本調子とは言えない。これからどうやって上げていくかというところ。今の時点では(役割を)固定できる状態ではない」と渋い表情だった。