“札幌ドーム男”が連敗中のチームを救った。中11日で先発した日本ハム杉浦稔大投手が、また本拠地で快投だ。1点リードの2回に今季初失点も「丁寧に投げることができた」と、5回4安打1失点で2勝目を挙げた。

心の事前準備も完璧だった。調子は「特別いいわけではなかった」。長所の真っすぐは「前回対戦の時より、バットに当てられると思っていた」という。

今季初先発した4月23日楽天戦(札幌ドーム)では、伸び上がる直球を主体に5回パーフェクトも「ああいう直球は常時、投げられるわけではない」。ある程度は打たれることを覚悟しながら、変化球を効果的に織り交ぜて大ケガはしない“大人の投球”だった。

これで昨季から本拠地では25イニングで1失点。相性のいいマウンドで再び躍動した右腕は「他の投手より休ませてもらっているので、しっかり仕事をしようと思っていた」。右肩周りのコンディション維持を優先しながら、次回の先発機会へ向けて、またきっちり調整を進めていく。