首位の立命大が粘り勝って優勝に王手をかけた。エース坂本裕哉(4年=福岡大大濠)が粘り強い4失点完投でリードを守った。

トップ5勝目を挙げたプロ注目左腕は「大事な試合なのは分かっていたけど、いつも通り1球1球集中を心がけた。後半、うまく修正できました。お客さんも多くて気持ちよかったけど、こんな投球をしてしまって申し訳ないです」と苦笑いで振り返った。

前節まで防御率1、2位の対決。立命大は前節まで0・82の坂本、同大は0・99の高橋恭平(2年=高田)が先発し、ロースコアが予想されたが、序盤から互いに守備のミスが連発。点の取り合いになった。

3番の橋本和樹内野手(3年=龍谷大平安)が初回に適時三塁打、3回に適時二塁打と機能した。同大とのナイター戦を制し、3番打者は「ほかの部活も応援に来てくれたし、いつもと違う気持ちだった」と気合が入っていた。

1点差に追い上げられた6回には、打率リーグトップの池上颯内野手(2年=報徳学園)の三塁打で再び2点差に広げた。池上は17年春のセンバツで小園海斗(現広島)と三遊間を組んで4強進出に貢献。今季、急成長で遊撃のレギュラーに定着した。

後藤昇監督は「2年生で8番にどっしり座ってくれている。塁に出てくれて、かえしてくれて、守ってもピンチを断つ。今シーズンで一番大きい(収穫)ですね。ああいう打者が8番にいるのがうちの打順の怖さ。キーマンです」と下級生の奮闘を、ほめたたえた。