最下位オリックスはまたしても「惨デー」から抜け出せなかった。反撃の糸口をつかめず、3点を追う最終回も守護神松井の前に3者連続三振。4度の得点機をものにできず、わずか4安打と1桁安打は23試合連続に伸びた。西村監督は「(得点圏で)ずっと取れていない。チャンスは何回かある中で本塁打の1点だけですから。つないでつないでいかないと」と肩を落とした。

唯一の光は23日に1軍再昇格したばかりのルーキー頓宮の先制パンチだけだった。2回2死から石橋の149キロの内角直球を「しっかりと芯でとらえることができた」と完璧にとらえ、左中間へ運んだ。約1カ月ぶりの3号ソロに指揮官は「状態がいいから1軍に上げたんですけど、しっかり振れるようになってきた」と目を細めた。

これで今季日曜日9試合で8敗1分け。借金は今季ワーストタイの8となり、日曜日が足を引っ張る形となっている。チームの浮上にはこの“呪縛”を解くほかないのかもしれない。【古財稜明】