最下位ヤクルトが、不名誉な記録に到達した。DeNA上茶谷の前に散発4安打に終わり、今季8度目の無得点負け。連敗は70年の球団ワースト、セ・リーグ記録の16に伸びた。早ければ2日にも、自力優勝の可能性が消滅する。98年ロッテのプロ野球記録にあと2つと迫ったが、観戦に訪れた衣笠球団社長兼オーナー代行は「あと1つ、というところ。金縛りにあっているような状態なのかな。僕と監督は、一緒に戦っていく気持ち。監督を中心に、今のコーチ陣で頑張ってほしい」とエールを送った。

プロ初登板で、ドラフト1位対決に臨んだ清水は4回被安打9の5失点で降板した。小川監督は「追い込んでからのボールが甘かった」と厳しい表情。威力のある直球は十分通用しており、登録は抹消せず中継ぎに回る選択肢も。ほろ苦いデビューとなった清水は「全体的にまだまだ。毎回、先頭を出して流れを作れなかった。レベルアップしていきたい」と振り返った。

今日2日は、異例の中4日で原が先発を託された。5月28日広島戦で先発も、3回1/3を7失点、82球で降板。8試合連続で先発に黒星がついており、田畑投手コーチは「いい投球を期待するというより、抑えてやるという意地を出してほしい」と期待した。また上半身のコンディション不良で2軍調整していた石山も2日から1軍に合流する見込み。打線は、4試合連続で3点以下と元気のない状態だが、青木は「とにかく連敗を止めたい。やるしかない」と前を向いた。勝利の鍵は、手の中にあるはずだ。【保坂恭子】