NTT西日本が、5年連続の都市対抗野球大会本戦出場に王手をかけた。終盤の猛攻で試合をひっくり返した。3点を追う7回裏、無死から2点を返すと、なお満塁とし、6番長田涼平内野手(29=愛知学院大)が左翼へ逆転の満塁弾を放った。

その後も一、三塁から1番日下部光外野手(23=大商大)も右越えに3ランを放つなど、打者一巡の猛攻で一挙9得点した。

逆転劇に大原周作監督(45)は「まさか9点も取るとは。こんな勝ち方初めて。(追う展開でも)諦めムードは無くて、どこかでチャンスがあると言っていた」。スタメンに大卒1年目の選手が3人出場するなど若手も多く出場する。「若いチームなので、失敗をおそれず、初歩的なところから指導を始めた。(勝った)勢いに乗っていってくれればと思います」と期待を込めた。

三菱重工神戸・高砂対日本製鉄広畑による第1代表決定戦の敗者と、5日に第2代表決定戦を行い、勝利すれば都市対抗出場が決まる。