19歳のアーチが暗雲を切り裂いた。同点の6回無死一塁。ヤクルト村上宗隆内野手はオリックス小林のフォークを右翼席上段までかっ飛ばした。決勝の16号2ランで、5月7日から続いた本拠地連敗を11でストップ。今季初の神宮のお立ち台で「いったと思った。何とか次につなぐつもりだった」と話すと、隣の青木から「狙ってましたよ」と暴露? され、笑顔に包まれるヒーローインタビューとなった。

48打点はリーグ1位。「1打席1打席集中してバットを振る。初対戦とかは関係ない」と、交流戦全5試合で打点を挙げる無双ぶりだ。16連敗ストップに続き、ようやく神宮連敗からも脱出。チームを救った1発に、小川監督は「ホームランの力は大きいね。ここから勝ちを積み重ねていけるように頑張ります」。仕切り直して、再びロードに出る。

▽ヤクルト青木(2安打3打点)「1度は追いつかれたけど打ててよかった。ファンの皆さんの前で勝ちたかった。この1勝がもっと大きな流れになるように、勝ち続けるしかない」