第68回全日本大学野球選手権大会の開会式が9日、都内の明治神宮会館で行われた。

23年ぶりに大学選手権出場の愛知工大の平井光親監督(52)が経験値を注入する。1回戦の東日本国際大戦、勝った場合の2回戦とも東京ドームが会場。かつてロッテで首位打者にも輝いた平井監督は日本ハムの本拠地だった東京ドームを熟知する。

「現役の時はマリン(現ZOZOマリン)の次に本塁打をよく打ったんじゃないかな。本塁打が出やすい球場。打ち損じたと思ってもフェンス直撃とかになることもある。あきらめずに全力で走るよう言ってあります」と打者としての心得を明かした。

守備面の注意点はデーゲーム時の飛球の見にくさ。「僕は嫌でした(笑い)。曇り方でも違ってくるんです。でもそういう見にくさが味方になることもある。選手は東京ドームでやれるのがうれしいみたい」。

母校を率いて3年目。個人的にも久しぶりの全日本選手権だ。愛知工大4年時の88年、1回戦で東北福祉大に敗れて以来。「日本ハムに行った上岡(良一氏)に完封されたんですよ。2安打だったかな。(現東北福祉大監督の)大塚さんがいて、大魔神(佐々木主浩氏)もいたんですよね。完封されたから出て来なかったけど」と懐かしそう。東北福祉大とともに勝ち進めば、準々決勝で31年ぶりのリベンジ戦が実現する可能性もある。