“桐蔭のおかわり君”が1発を放った。

桐蔭横浜大の6番三塁、渡部健人内野手(3年=日本ウェルネス)は身長175センチ、体重113キロ。ずんぐり、がっしり体形で「中学の頃から、こんなでした」。見せ場は、3-3の6回に来た。2死から逆方向の右中間へ、一時勝ち越しのソロをぶっ放した。「(相手投手が)サイドだったので、逆方向を意識しました」と強引にならず、素直にバットを出した。それでも、最深部へ届くパワーを見せつけた。

トレーニングは、たまにやるぐらいだが「上半身が重いので、それだけでトレーニングしているのと同じです」と笑う。参考にしているのは、西武山川。似た体形の大砲だが、技術面よりも「山川さんは全打席ホームランを狙っている」と、気持ちの面で倣っている。ちなみに、神奈川大学リーグでは通算9本塁打だ。

ソロの前には、失点につながる失策を重ねていた。「エラーを2つもやっちゃったんで、何とかしたかった」と、名誉挽回の1発でもあった。