2軍調整中の阪神藤浪晋太郎投手(25)が実戦復帰後、3戦目の登板も好投を見せた。先発でマウンドに上がり、5回59球で1安打無失点。右打者3人が入ったオリックス打線から4者連続を含む8三振を奪い、課題の制球面でも四死球は出さなかった。

フォームは2段モーションに近い、セットポジションからの投球。上げた左足をトップの位置でためを作り、ゆったりと投げ込んだ。

初回、2回と3者凡退。3回は無死から宜保に右前へ運ばれ、復帰3戦目で初めて安打を許した。それでも、走者を背負ったセットポジションから落ち着いたマウンド裁きで後続を抑えた。

4回は1番西浦から広沢、岡崎を3者連続三振。2人にフルカウントとするも、四球は出さなかった。

5回、先頭の4番T-岡田を空振り三振に仕留め、4者連続三振。後続も打ち取り、予定の5回を59球で投げ終えた。右打者とは6打席対戦し、荒れ球も見られなかった。この日の最速は球場表示ながら、1回に3番岡崎を空振り三振にとった直球で計測した157キロだった。

5月18日の同広島戦(由宇)で約2カ月ぶりに実戦復帰。1イニングを3者凡退に抑えた。復帰2戦目の5月30日、同オリックス戦(鳴尾浜)は中11日で3回を無安打無失点1四球。初の右打者とも対戦した。藤浪は2戦目を振り返り「とりあえず及第点。バランスも感覚も良かった」と話していた。

▼1回裏 1番西浦を2球で二ゴロ。2番右打者の広沢は中飛。3番岡崎は空振り三振。初回を9球で3者凡退に抑える。

▼2回裏 4番T-岡田を空振り三振。5番右打者の根本は外角への変化球で見逃し三振。6番武田を二ゴロ。この回12球で、2回までに3三振を奪う。

▼3回裏 7番宜保は右前安。復帰3戦目で初安打を許す。8番右打者の比屋根は空振り三振。9番稲富は左飛。1番西浦の打席で宜保が盗塁を試みるも、捕手坂本が刺殺。この回11球。この日初めて、走者を背負ってのセットポジションも落ち着いた投球で後続を抑える。

▼4回裏 1番西浦を空振り三振。2番右打者の広沢はこの日初めてのフルカウントとするも、空振り三振。3番岡崎もフルカウントから見逃し三振。この回16球。2人をフルカウントとするも、四球は出さず。3者連続三振を見せる。

▼5回裏 4番T-岡田を空振り三振で4者連続。5番根本を二ゴロ。6番右打者の武田を右飛。この回11球で3者凡退。

予定の5回を投げて、1安打無失点8奪三振。課題の制球面では、2人の打者にフルカウントとするも四球を許さず。5回59球でマウンドを降りた。