星槎道都大(札幌学生)が14年以来5年ぶりの勝利を逃した。0-0のまま延長10回からタイブレークに突入し、それまで無失点だった先発の渕上佳輝(4年=堀越)が11回2死一、三塁で暴投により失点。

渕上は、11回149球を投げ、12奪三振の好投も勝利を挙げられず「2ストライク、ノーボールだったので1球外そうと思ったら、低めにいってしまった。内容は良くても、その1点で負けている。自分の甘さが出た」と課題を挙げた。神奈川出身で、実家から父直哉さん(52)、母圭子さん(53)が応援に駆けつけており「何とか勝利を見せたかった」と目を潤ませた。

打線が4安打無得点。元巨人外野手で、就任2年目の二宮至監督(65)は「見逃してもいい低めのボールに手を出して、相手の術中にはまってしまった。この経験から気づいて、考えて、先につなげられるように」と話した。