ヤクルト山田哲人内野手が、ロッテ1回戦(神宮)の初回に今季2度目となる先頭打者本塁打を放ち、今季対戦した11球団すべてから本塁打をマークした。同時に本塁打を打った試合で10連敗。悔しい結果となった。

「先頭打者弾返し」で16年以来、2度目の11球団制覇を決めた。1回、ロッテ荻野に先頭打者弾を許し、1点を追うその裏、二木の初球、真ん中の139キロ直球を完璧に捉えた。左中間席中段に飛び込む19号に「初球から打とうと思っていた。しっかりと自分の間で理想的なスイングができました」と話した。20日の2打席連発に続く2試合連発。杉村巡回コーチが「山田にしては珍しくボール球に手が出てしまっている。でも大丈夫。徐々によくなってきている」と話していた通り、復調気配だ。

この日は高卒2年目の村上が、大台の20号本塁打と、史上最年少での11球団本塁打達成という2つの記録をかけて注目される中で、一足先に11球団制覇。それでも「何にもないです。表彰されるわけでもないので。まず勝たないと」と厳しい表情だ。連盟表彰の対象となる通算1000安打まであと2本。安打を積み重ね、借金15と苦しむチーム浮上の足がかりとしたい。【鈴木正章】