中日与田剛監督がこの日の試合前に、前日22日の日本ハム2回戦(ナゴヤドーム)で審判に詰め寄った問題に言及した。

「どう見てもホームをブロックしているように見えた。タイミングがアウトでもコリジョン的に違反をすればジャッジは覆ると聞いている。(三走)松井雅のスライディングの形が危なかった。どこにスライディングしていいかわからない。中途半端なスライディングをして大けがしたら。選手の生涯成績に関わってくる」

アウトの判定ではなく、走塁妨害としてのコリジョンルール適用に関する説明を求めたことを明らかにした。

前日の日本ハム戦の4回裏1死三塁で平田が三ゴロ。打球を処理した三塁手からの本塁送球で、本塁を狙った松井雅がアウト。与田監督がリクエストしたが判定は覆らなかった。直後に与田監督が再び審判団に説明を求めていた。リクエストでの判定決定後の異議申し立ては退場になるが、審判団は説明を求められたと対応。

「退場になると思っていた。なってもしょうがないと思っていた。言われた通りに(コリジョンルールを)やっていないことに対して確認を求めている。どうして? と聞くと問題ないになる」と、与田監督は就任後初の退場も視野に入れた行動だったことを明かした。

加藤球団代表は「今回の件に関してはNPBに意見書を出すことはない」と話し、幕引きを公言。中日が提案し、シーズン後に開催予定の監督、審判団による意見交換会での議題の1つに上げると思われる。

しかし、試合を約5分間中断させたことに、与田監督は「僕も試合を遅延させた責任はある。やってはいけないことで申し訳ない。反省しています」と頭を下げた。