広島大瀬良大地投手が今季最短の4回2/3、今季最多の7失点でKOされた。

3-3の5回1死一、三塁でソトに勝ち越しの3ランを被弾。その後も立ち直れず、宮崎に7点目の適時打を浴びたところで交代となった。

制球の甘さを突かれ、プロワースト12被安打の大乱調。本塁打も3発食らった。乱れる気持ちを抑えて2番手島内をベンチ前で出迎え「ゴメン」と声をかけた。「僕が試合を壊してしまって申し訳ない」と話した。

大黒柱がおかしい。前回6月19日ロッテ戦も4発を浴び、7回途中6失点で敗戦投手になった。頭を整理して臨んだ。前回はプレートの真ん中を踏んで投げたが、この日は開幕当初と同じ三塁側を踏んだ。そんな工夫も実らず、自身3連敗。どの球種もフルスイングされたところに課題が残る。佐々岡投手コーチは「スピードもボールの強さもあったけどあれだけ打ち返された。投げ切れていないということになる」と表情を曇らせた。

リーグ戦再開初戦。勝って勢いをつけるはずが、まさかの大敗となった。試合のなかった首位巨人とは1・5ゲーム差に開いた。ここで踏みとどまらないと、苦しくなる。【村野森】