阪神は7日、新外国人として獲得を検討していたヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)との契約締結を発表した。

今季終了までの契約で、年俸は5000万円。背番号は42に決まった。メジャー通算75発の大砲は、米国では日本人投手を得意としていたデータもある。待望の新助っ人が早ければ7月中にデビューする可能性が出てきた。(金額は推定)

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大逆転Vの使者は早くもグルグルと肩を回していた。阪神が電光石火で契約をまとめた新助っ人ソラーテは、今月20日前後に来日することが判明。来日前に必要な手続きを完了させる予定で、日本の土を踏んですぐにプレーすることができる。現実的には来日後の状態を見極めてからのデビューにはなりそうだが、最速で23日DeNA戦(甲子園)からのプレーが可能だ。

すでに鼻息は荒い。ソラーテは球団を通じて「阪神タイガースと契約することができ、非常に興奮しています。自分が持っているものを全て出してチームに貢献し、チームが日本シリーズに出場できるようにベストを尽くしたい」とコメント。谷本修球団副社長兼球団本部長も「闘志を表に出すガッツのあるプレーヤー。日本に来ることに前向きに考えてくれている。日本野球に非常に興味を持っている」と、その姿勢に期待する。

日本人キラーでもある。メジャーでも5年連続で2桁本塁打を放った実力者だが、日本人投手との相性の良さが目立つ。ドジャース前田には17打数6安打、打率3割5分3厘、1本塁打。カブスなどでプレーしたソフトバンク和田とは3打数3安打の打率10割だ。長打力もあるが、スイッチヒッターで巧打者タイプ。短い期間で日本野球にアジャストする要素はある。

指揮官も化学反応を期待した。矢野監督は「バランスがいいというかね。打つ方も両方、左右いけるし、ポジションも複数いけるので、いてくれるとすごくチームにとってプラスになる選手。得点能力とチーム内の競争を期待している」と話す。ポジション争いに、外国人枠争い-。チームを上昇気流に乗せる背番号42が、間もなく加わる。【桝井聡】