日本ハムは8日、読書全道キャンペーン「グラブを本に持ちかえて」の一環で、選手が推薦する本のリストを作成し、北海道教育委員会、札幌市教育委員会に提供したことを発表した。

35選手が推薦理由を副えて1冊ずつ挙げている。

田中賢介内野手(38)は「考える力がつく魔法の折り紙あそび」(著者・杉ノ原眞貴)を推薦。理由は「巻頭の折り紙が算数脳を鍛え、イメージ力を高める教材になる、と書かれていて、子育てをする上でとてもためになっています。親子で参考にしていろいろなものを折ってほしいですね」。

清宮幸太郎内野手(20)は「空飛ぶタイヤ」(著者・池井戸潤)を推薦。理由は「池井戸さんの作品は好きで読み始めたら止まらなくなる感じです。その中でもこの作品が好きです。主人公の熱意、人柄、執念がカッコいい。すごく引き込まれてしまいます」。

吉田輝星投手(18)は「頭で投げる。」(著者・石川雅規)を推薦。理由は「同じ秋田県出身で尊敬する投手の考え方に興味があったので読みました。他の投手に劣る部分をどうカバーするか、など投手として引き出しを増やしてくれた本でした」。

これらの推薦本リストは今後、道教委、札幌市教委を通じて、北海道内の図書施設や学校などに配布される予定。

また、本年度も同活動の一環で札幌ドームの試合日に読み終えた本を引き取って一般社団法人北海道ブックシェアリングへ寄贈する「読み終えた本をみんなでシェア」を実施する。19日ロッテ戦から9月27日オリックス戦の7回終了時まで。場所は札幌ドームの1階コンコース北側・南側総合案内で。収集する図書は児童書、絵本、小説・童話・物語、伝記、日本・外国の歴史、国語辞典など。収集できない図書は汚れやキズのひどいものや染み、カビのあるもの、ページが破れているものや表紙、カバーのないもの。協力した人には特製しおりがプレゼントされる。詳細は球団ホームページへ。