後半戦初スタメンの広島小園海斗内野手がプロ2度目のマルチ安打と気を吐くも、広島は逆転負け。連勝発進とはならず、5位転落となった。

6月22日オリックス戦以来の先発出場となった19歳が打線を勢いづけた。2回1死一塁からDeNA上茶谷の外角球をたたいて、中堅はじき返した。チャンスを広げて西川の先制打の呼び水となり、チームはこの回一挙3点を奪った。4回は先頭で再び外角球を中堅へ。6月22日以来のマルチ安打を記録。「緊張はしていたけど、これを続けていきたいです」。守備でも軽快な動きを見せた。緒方監督も「打線のいい刺激になった」とたたえた。

だが、チームは投打の歯車がうまくかみ合わない。試合の主導権を握りながら、5回まで無失点の先発アドゥワが6回に暗転。2被弾で逆転を許すと、追いついた7回はレグナルトが炎上。乗り切れない王者は、17日にも自力優勝の可能性が消滅する。

広島東出打撃コーチ(小園に)「左の桜井にも崩れずに付いていった。下位で起点になった。(17日のスタメンは)可能性はある」