巨人菅野智之投手(29)が、7回途中4失点で後半戦白星発進を逃したが、状態の向上に手応えを示した。

立ち上がりの3イニングは全て3者凡退。今季14試合目の登板で初めて無安打で序盤の3回を抑え、最高の入りを見せた。

だが、5点リードをもらった4回、安打と四球で1死一、二塁とし広島鈴木に左前適時打を許した。5、6回にも1点ずつを失った。7回には2死から西川、菊池涼に連打を浴び、1点差としたところで、デラロサにマウンドに譲った。

121球を投げ7安打2四球も8三振を奪い、自身に勝敗はつかなかった。最速は150キロを計測。随所でベース板の両角をかすめるような制球力も光った。直球のキレ、制球には「よかったと思います」と話した。「結果が全てですけど、自分の中ではそれ以前に自分のことで精いっぱいになっていた部分が、ここ最近ずっとあった。今日はこうやって打たれていますけど、反省できるような状態になってきたかなと。前に進んでいると思います。もう少しな部分もあるので、しっかり前を向いて、次に向けて頑張ります」と心身の状態が上がっていることを強調した。

原監督は「7回だろうね。あそこを0点でバトンを渡してくれたらというところでしょう」としながら「いいところは出てきていると思います」と菅野の投球を評価した。