阪神ジェフリー・マルテ内野手が「イワタニ1号」を放った。

2-5と逆転された7回、先頭でDeNA三嶋の初球、149キロ速球をセンターバックスクリーンへ。甲子園のセ公式戦でバックスクリーン弾を放った阪神選手に対し、岩谷産業から300万円が贈られる「イワタニ バックスクリーンホームラン賞」が今季から制定され、マルテが初受賞者になった。

8回は内野安打で得点機を広げ、梅野の押し出し四球につなげるなど、2度目の猛打賞をマーク。それでもマルテは「勝ちきることができなかったことの方が残念」と結果を悔やんだ。

練習にソラーテが参加。マルテにとっては、並び立つ同僚になるか、1軍の出場枠を争うライバルになるかの新戦力だ。だがマルテは「すごくいい選手だし、彼が加わるのはチームにとっていいこと」と歓迎し「変えることなく、自分のプレーとルーティンでやればいいと伝えたよ」と日本野球への助言も送った。

もちろん、自身も「みんなでいい方向に向ければ」と負けてはいない。「刺激の多いチーム状況になりつつある。マルテもよくつないでくれたし、チャンスメークもしてくれて。いいホームランもあった。よかった」と矢野監督。相乗効果が早くも見えてきた。【堀まどか】