オリックスが今季3度目の4連勝で、5位ロッテとのゲーム差を1とした。

5位と1ゲーム差以内に迫るのは5月11日以来で、4月26日以来となる最下位脱出も目前だ。お立ち台で、先制二塁打の福田が「やる気MAX!」と叫ぶと、ファンが「オリックス!」と返す。オリックス社のCMコピーで球場は大歓声。

福田は「安達さんが自分のものにしようとしているので、そうはさせないぞと」とニヤリ。本拠地では今季初の同一カード3連勝。盛り上がらないはずがない。

2点リードの7回、1死一、二塁で中村奨に左中間を割られた。二塁走者に続き一塁走者もホームを狙ったが、吉田正-安達-若月の中継プレーで同点を阻止した。西村監督は「ああいうプレーは上に行くためには大切。ここにきてそういうプレーができるようになってきた」とたたえた。

好調だった西野が故障で出場選手登録を外れ、代わって2番に入った小島が3回に2点目となる適時二塁打。小島は「西野の方がよかったと言われるのは悔しいので」。攻守でチームの状態も上がってきた。

6月12日には最大8・5差開いた3位とも3差に接近。まだ最下位ながらCS進出も射程圏。指揮官は「(CSを)狙っていかないと。そのためにも1つ1つ勝っていく」と闘志をみなぎらせた。【高垣誠】