オリックス張奕(チョウ・ヤク)投手(25)が5回途中4安打3失点でプロ初黒星を喫した。

最速151キロの直球を軸に4回まで2安打無失点と力投。しかし5回2死一、二塁から内川に左中間への2点二塁打を浴びるなど、3失点で途中降板した。張は「ファームの時からの悪い癖で、打者に慎重になりすぎてしまった。悔しいです」と反省した。この日まで無四球登板を続け、プロ初先発初勝利から2戦2勝と勢いに乗っていたが、自身3連勝とはいかなかった。

慣れ親しんだ地での“凱旋(がいせん)勝利”はお預けとなった。福岡は福岡第一、日本経大で7年間過ごした地。外野手だった大学4年時には同球場で本塁打を放ったこともあり、試合前には「個人的には相性はいい」と話していた。戦いの場を打席からマウンドに変え、プロの投手として戻ってきたが、勝ち星を挙げることはできなかった。

西村監督は「(張は)5回で勝ちを意識してしまったんでしょけど、2死から2四球はもったいない」と苦言。次戦に向けて右腕は「今日はバランスが悪かった。上と下が合ってなかったので、そこを修正して次につながるように頑張りたい」と前を向いた。