タイトル奪取へ-近本よ、ひた走れ! 阪神は長期ロードを今季最長の5連勝など勝率5割で駆け抜け、27日から本拠地甲子園に戻り、巨人、中日との6連戦に臨む。矢野燿大監督(50)は25盗塁でリーグ3位につける近本光司外野手(24)にタイトル奪取の指令を飛ばした。若きリードオフマンが逆転CSへけん引する。

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甲子園で疾走しろ! 矢野監督が逆転CSのキーマンに近本を挙げた。「ここまでずっと(試合に)出るということ自体、初めての経験。残り24試合でタイトルもね。ファンのみなさんも期待してくれている。それには数多く走者に出て、そういう状況を作ることがそこにつながる。数多くランナーに出てくれたらなと思う」。不動の1番は118試合に出場し、25盗塁を記録。リーグ1位タイのヤクルト山田哲、中日大島と3差だ。タイトル奪取指令で奮起を促した。

近本は新人王とともに、盗塁王も1年目の目標に掲げている。「積極的に、チームに勢いがつくようなプレーをしたい。どんどん走りたいなとは思っています」。23日ヤクルト戦(神宮)では、タイトルを争う山田哲のプロ野球新記録、33連続盗塁成功を中堅から目の当たりにした。「いろいろ、本当にすごいと思います」と刺激を受けた。

バットでも期待がかかる。現在、球団新人3位の130安打。1位の16年高山(136安打)まで6本とする。中日、巨人との本拠地6連戦で一気に塗り替える可能性は十分にある。「頑張ります」と短い言葉に決意をにじませた。4戦連続安打中と好調を持続。その先には58年長嶋茂雄(153安打)のリーグ記録がある。

同じルーキーの木浪も上り調子だ。「(木浪)聖也と2人で1点取れたら、一番いい形だと思う」と1、2番コンビで躍動することを誓った。矢野監督は近本に最後の踏ん張りを期待する。「いろいろ戦いながら最後のもうひと踏ん張りが、あいつ自身のプラスにもなる」。呼応するように近本は「終盤の1試合、1勝が大きいと思う。自分の仕事ができるようにやっていきたい」とラストスパートへ意気込む。長期ロードを勝率5割で乗り越え、ようやく甲子園に帰ってきた。3位広島と3ゲーム差。近本が逆転CSへ切り込む。【奥田隼人】