日本ハムが我を見失ったように、また1つ、負けを重ねた。ロッテ投手陣を打ち崩せず、今季11度目の0封負けで7連敗。

栗山監督は「そうだね。すいません」と、言葉を探すように口を開いた。今季125試合目で1番大田、2番田中賢、3番西川という新たな上位打線を組み、4番は不振の中田を外して近藤を据えた。模索して「一番勝ちやすい形」で主力を並び替えたが、負の流れにあらがえなかった。

攻撃の歯車が、かみ合わない。3回無死一塁、大田の右前打で一塁走者の中島が積極的に三進を狙ったが二、三塁間に挟まれ憤死した。5回は大田、6回は近藤、7回は平沼が併殺打。走者を出しても、ちぐはぐな攻撃が淡々と繰り返され、誰ひとり本塁へ生還できなかった。

今季初めて3番起用された西川は2安打と奮闘したが、3回2死三塁の好機は遊ゴロに倒れた。「(1番と)やることは変わらないけど、得点圏では(走者を)返さないといけないと思った」。昨年4月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の3番に「意気に感じてやろうと思った」と気合十分も、勝負どころでの結果が出せずに悔やんだ。

チームは8月の苦しみを引きずっている。西川は「打順を変えたりするのはベンチ(首脳陣)ですけど、やるのは選手なので。点を取れないのも、点を与えているのも僕たちの責任。選手個人で考えて打破するしかない」と語気を強めた。7月までの戦いを顧みれば、日本ハムは、こんなに負け続けるチームでは、ない。幸いにも、まだCSへの扉は閉じていない。残り18試合。あきらめて、いいわけがない。【木下大輔】