3位楽天が首位西武にサヨナラで敗れ、連勝が3で止まった。ドラフト1位ルーキー辰己涼介外野手が攻守で奮闘したが、同点の9回、守護神松井がメヒアに手痛い1発を浴びた。4位ロッテも敗れたためCS圏内に踏みとどまった。

劣勢の中、9番中堅で先発した辰己が存在感を見せた。6回、3点を先制され、なお2死満塁のピンチ。栗山の大飛球を背走してフェンス手前で好捕。抜ければ走者一掃となりえる打球をもぎ取り、ダメ押しを許さなかった。「打った瞬間(頭を)越えると思ったけど勝負せなと。一直線に追えて捕れてよかった」。

守備で流れを引き寄せた直後の7回、2点をかえし、なお2死一、三塁の好機で平良から執念の中前適時打。「ホームランを打ちたかったですけど、今年の自分の力では…。あれができてよかった」と振り返った。ロッテと激しく3位を争う中で奮闘する22歳は「ああいうプレーをするのが今の自分の仕事。なんとか守備でいい流れをもってこれるようにしたい」。21日から地元仙台に戻り、西武と3連戦。最後まで攻守に全力を尽くす。【鈴木正章】