大器の片りんを見せたルーキーイヤーだった。日本ハム万波中正外野手が、2軍楽天戦に「8番左翼」でフル出場。3打席連続三振でシーズンを終えたが、今季は2軍でチームトップの14本塁打をマークした。「数字的にも、自分が思い描いていたものとは“良い意味で”全然違う結果だった。思ったより打撃がよくなったのかな」と、手応えを口にした。

2軍戦は90試合に出場し、打率2割3分8厘ながら、持ち味の長打力を見せつけた。8月14日のロッテ戦では1軍初昇格初先発。2試合の出場で4打席に立って無安打だったが「時期尚早だったのかなというか、波もありますし、安打が出なかったのは当然かなと。でもいい経験をさせてもらったとは思うので、来シーズンにつなげていきたい」と悲観はしていない。

5位に終わった今季のチームの低迷の要因のひとつは、リーグ最少93本塁打に終わった長打力。万波の成長は、そのまま戦力の増強につながる。