今季限りでの退団を表明している阪神鳥谷敬内野手(38)がレギュラーシーズン最終戦の試合前にサプライズを受けた。

グラウンドに出てきた選手、スタッフ全員が背中に「1」と記された黒色の鳥谷Tシャツを着用。選手会長の梅野、キャプテンの糸原が中心となったサプライズ。Tシャツは約1週間前から用意していたという。

バックスクリーンには鳥谷の後ろ姿とともに「阪神16年 鳥さん ありがとう!」の言葉が表示された。鳥谷は「まだ引退するわけじゃないけど、ありがたいです」と喜んだ。さらに、野手は鳥谷にならってソックスを上げる「オールドスタイル」で練習に臨んだ。

センターで選手、スタッフと記念撮影を行うと、長年守り続けた遊撃の守備位置付近で、阪神園芸のスタッフと記念撮影。グラウンドではHOME MADE 家族の「サンキュー!!」など、鳥谷の歴代登場曲メドレーが流された。放送音響チームから16年の感謝の気持ちを込めたサプライズだった。

サプライズが終わると、来ていたTシャツに鳥谷にサインを求めるコーチ、選手たちも。最初にサインを求めた藤本内野守備走塁コーチは「ペンがあったから。俺が一番、最初にもらった。書けって(笑い)」と話した。

直前には今季限りで現役引退する高橋聡をマウンドで5回胴上げしており「ダブルサプライズ」となった。前日29日の試合前には引退試合だったメッセンジャーのTシャツを選手、スタッフ全員が着用していた。