阪神が今季初の6連勝で2年ぶり、奇跡のクライマックス・シリーズ(CS)進出を決めた。

矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-CSが決まった心境

いろんな感情が入っていて、ひと言ではなかなか言い表せない。これを信じて最後は戦ってきた。残り30試合になったあたりから、チームとしては苦しい状況やった。ズルズルいってもおかしくないところやったと思う。そこで踏ん張れたのはすごく価値がある。楽に勝てるシーズンはないと思うけど、苦しんだからこそ価値がある部分はある。

-連勝の要因は

俺はやっぱり気持ちだと思うんだよね。それはみんなには見えないし、気持ちっていろんな部分があると思うけど、30試合になってジャイアンツに大きく開けられて、優勝がもうかすみかけたときにも、野球をやれる幸せというかね。また横田のことも目の当たりにして、みんなもそれを確認し合って。プロとして勝たないとあかんけど。その前に戦う姿勢とあきらめない気持ちを。それは俺らがやれること。勝ち負けはもちろん、勝たなあかんけど結果だから分からない。そういうのが一番大きくみんなの気持ちをつなげた。だから、勝ち方はしんどいけどね。勝ち切れたのはみんなの気持ちのつながりとか粘りが勝因かな。

-青柳が流れを作った

規定イニングもクリアして勝ちも9になったのかな?去年、2軍で最後にちょこっとだけ上がっただけかな。そういう投手が最終戦、こういうふうに締めてくれるのもまた1つ、成長できる投球やったと思うし。規定投球回に行くのもなかなか簡単なことじゃない。

-シーズンは貯金1

数字は出る。失策の数も多かったし、得点もなかなか取れなかった。思うようにいくシーズンじゃなかった。だからこそみんなの1人1人のつながり、粘りっていうか何とかしようという気持ちがなければ、こういうことにはならない。本当に最後にこういう戦いができた部分で、チーム全体として大きく成長できる部分があるんじゃないかな。

-鳥谷に大歓声。やってきたことの偉大さがある

それはもう俺もよく分かっている。みんなが見れない、試合までに臨む部分とか。俺も鳥谷の見えていない部分もたくさんある。俺らレベルが見えている部分だけでも、鳥谷は当たり前のレベルがすごく高い選手やったし。いろんな報道が出てからも一切変わることなく、鳥谷自身がやってきてるのはずっと見ていた。最後に打つだけじゃなくてタイガースファンの皆さんにショートで守る姿も、ファンの人も見たいと思ったと思う。トリ自身も守りたいと思ったと思う。もちろん、日本シリーズで帰ってきたらいいだけのことなんだけど。まずはシーズン最後のところで鳥谷のそういう姿をファンの人に見てもらう。チーム内で鳥谷のそういう姿を俺は見て欲しかった。若い選手が感じる部分があったと思うしね。選手たちにとっても大きい。

-選手も鳥谷をCSに連れて行く思いがあった

大げさに思うかもしれないけど、そういうふうに感謝して。当たり前じゃないので。そういう気持ちを持って。かといって、俺らは守りに入るチームじゃない。攻めながら最後まで、もう1回、甲子園に帰ってきて戦えたらなと思います。

-投手の頑張りは特に連勝中、大きかった

ホンマに毎日毎日ね。俺ももちろん捕手やから、しんどいやろなとか、張り詰める場面で、点差があるような場面はなかなか少なかった。こっちも自信を持って使えた。それだけのものを見せてくれた。そういう部分があるからこそ、楽な場面じゃないからこそ、投手陣もまた成長できた部分はあった。本当に投手はよく頑張ってくれたな。まあうちの一番の強みなのでね。よくやってくれました。