左膝蓋(しつがい)骨骨折でリハビリ中の日本ハム上沢直之投手(25)が2日、栗山監督の来季続投決定を喜んだ。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で伝え聞くと「本当ですか!」と笑顔。ホッとした表情で、胸の内を明かした。

上沢 ニュースで(栗山監督が)辞めるみたいな、いろいろ出ていたじゃないですか。今年、もしそうなったら僕のせい、かなと。けっこう、責任を感じるところもあったと思う。

今季の1軍登板は6月18日DeNA戦(横浜)が最後となった。打球が左膝の皿を直撃。真っ二つに割れたことで残りのシーズンを棒に振った。開幕投手を務めた先発陣の柱として、勝負の夏場にチームを支えられなかった責任を感じながら、日々を過ごしてきた。

これで、栗山監督に借りを返すことができる。「何とか今年の分も貢献したい。お世話になっている。僕が直接、貢献して優勝した年もない。何とか力になって、優勝したい」。力強く、決意表明した。

地道なリハビリは、しばらく続く。患部は「まだ痛いです」。屈伸も完全には、できない状態だ。患部周辺や上半身の筋力トレーニングのメニューを、約4時間をかけて行ったり、週1程度でプールで泳ぐリハビリメニューもこなす。ただ、まだ走れず、ボールも握っていない。「だいぶストレスです。トレーニングもきついし、地味だし」。現在の目標は1カ月後にジョギングとスローイングを再開すること。栗山監督を支える大きな力になるため、今は1歩ずつ、完全復活の道を歩む。【木下大輔】