楽天浅村栄斗内野手が「割り切り」で効果的な2発を放った。

「短期決戦なので、とにかく先制点を意識した」という言葉通り、初回に千賀の抜けてきたフォークを右中間テラス席へ先制パンチ。初球にボールゾーンへ落ちるフォークを空振りしても、堂々とアプローチを貫いた。5回には内寄りの直球を高々と打ち上げ、今度は左翼テラス席へ同点弾。平石監督も「空振りを恐れず、狙い球を仕留めてくれた。2本目なんて、完全に読み勝ちでしょう」とうなった。

9回にもダメ押しの適時内野安打で3安打3打点。レギュラーシーズンのソフトバンク戦では、カード別最低となる打率1割6分3厘と封じ込まれた。千賀との対戦打率も1割3分3厘だったが「レギュラーシーズンのことは意識していない」。思考も短期決戦仕様に切り替えた。相手エースを攻略して突破に王手。古巣西武とのCS決戦が見えてきた。