中日が今オフもドミニカ共和国のウインターリーグへスタッフを派遣することが8日、分かった。

これまで中南米に外国人選手獲得のパイプを持つ森シニアディレクター(SD)が視察してきたが、今季限りで退団。「ドミニカルート」の継続を危惧(きぐ)する声が上がる中、球団関係者が「今季も派遣する。これまでドミニカのリーグで培ってきた関係を継続させるため」と明かした。今月中旬に開幕する同リーグ視察へ、編成部の桂川昇国際渉外担当兼通訳を送り込む。

現在中日にはビシエド、R・マルティネスらキューバ系と、ロメロ、ロドリゲス、アルモンテらドミニカ系の外国人選手が在籍する。キューバ系はリナレス巡回コーチが窓口。森SDが担当してきたドミニカ系については、今後は配置転換なども含めて国際スカウトの人選を進めていく。

球団は現在いる外国人選手と来季契約を結ぶ方針を固めているが、複数年契約のビシエド以外は更新が確定していない。今季44ホールドポイントで最優秀中継ぎ賞のロドリゲス、かつて活躍したジョーダンらドミニカ共和国は優良助っ人の宝庫で、来季のV奪回へ向けて「ドミニカルート」は必要なピースだ。