関大が「関関戦」の初戦をとり、優勝に1歩前進した。4番の野口智哉内野手(2年=鳴門渦潮)が2ランを含む3打点と活躍した。

2年後のドラフト会議が楽しみな好打者が活躍した。3-2と追加点がほしい5回1死二塁で右越えに2ラン。試合の流れを決定付けた。「詰まっていたけど入ってよかった」と効果的なリーグ通算2号をよろこんだ。7回にも適時内野安打で1打点。4打数3安打で、今季の打率を4割2分9厘に引き上げ、リーグトップに浮上した。

左打席から懐の深いスイングで安打を量産している。打つだけでなく180センチ、83キロのサイズで遊撃を守る。早瀬万豊監督が「動きがいいし、何より肩が強い。スローイングは安定している。木製バットもあつかえるようになってきた」と順調な成長を評価する。スカウトも2年後を見据えて注目している。

野口も「行きたいなと思っています」と目標はもちろんプロ。前日17日のドラフトでは関西学生リーグから立命大・坂本裕哉投手(22)がDeNA2位、近大・村西良太投手(22)がオリックスの3位と、上位指名された。「坂本さん、村西さんには抑えられている。まだまだ足りない」と上のレベルを見据えている。

19日の関関戦2戦目に勝って勝ち点を奪えば、首位近大に勝ち点4で並ぶ。そして、22日に設定されている近大との直接対決3戦目が待つ。勝った方が優勝だ。「やるかやられるか。先輩たちと少しでも長く野球をやりたい。関学も近大も倒したい」と意気込んだ。