西武が来季から3軍制を敷くことを発表し、3軍統括コーチに田辺徳雄氏(53)3軍投手コーチに広島投手コーチ兼強化担当だった青木勇人氏(42)が就任した。

渡辺久信GMは「若い投手、野手を強化していく。しっかりとプロでやれる体をつくる。最近は若い投手が育っていない状況だった。試合が続くとあまり練習ができない。試合中心の準備になってしまう。それを抜きにした強化をする」と方針を語った。

生え抜きの若手投手が台頭する広島からヒントを得た。「広島は若い2、3年目の投手がすぐにでてくる」と中崎翔太、山口翔、遠藤淳志らの名前を挙げた。プロで戦う土台づくりをするための環境を整える。その広島で9年間若手育成をしてきた青木3軍投手コーチを招いた。

同コーチは「体、技術、心、それらをトータルで考えられる頭。練習は基本的にきつい。ただ選手は十人十色。特徴を伸ばしていけるように対話をとってやっていく。まずは体作り。枝葉ができるために幹をつくる。その後、技術」と話し、これまで培ったノウハウを西武に落とし込む構え。「投手同士で打たせたりもする。木のバットで何が嫌なのか、考えながらやっていこうかと思います」と田辺3軍統括コーチとともに、チーム全体の底上げを担っていく。