大商大が最後の神宮切符をつかんだ。明治神宮大会出場は2年ぶり5度目。

ヤクルトにドラフト4位指名された大西広樹投手（4年＝大商大高）が4安打完封した。最後の打者を二ゴロに打ち取ると、大西はその場で飛び跳ね、仲間と次々に抱擁をかわした。

「負けたら終わり。負けられない試合だった。勝ててよかった。最初は緊張しましたがゼロで抑えられてよかった」。負ければ引退、勝てば神宮の一戦で大仕事を果たし、大会の最優秀投手にも選ばれた。

阪神育成ドラフト1位の小野寺暖外野手（4年＝京都翔英）は無安打ながら2四球と好走塁で貢献した。1－0の6回、2死から四球で出塁。広島ドラフト5位の石原貴規捕手（4年＝創志学園）から二盗に成功した。

「リードを大きくとっていたが、走らないと思われていたと思う。自分の判断でいきました。打つだけが仕事じゃない。1試合通じてどこかで役に立とうと思っている」とセンスの良さを発揮。植田匡哉外野手（4年＝汎愛）の痛烈な中前打で、判断よく二塁から生還した走塁も光った。

大商大は第1代表の関大とともに11月15日から始まる明治神宮大会に関西5リーグを代表して出場する。

関西地区大学選手権の表彰選手は以下の通り。

▽最優秀選手＝関大・森翔平投手（4年＝鳥取商）

▽最優秀投手＝大商大・大西広樹投手（4年＝大商大高）

▽敢闘賞＝関大・坂之下晴人内野手（2年＝大阪桐蔭）、天理大・大石航輝外野手（3年＝大阪桐蔭）