中日仁村徹2軍新監督(57)が、メジャーリーガー育成を大目標に掲げた。

中日は30日、沖縄北谷球場、ナゴヤ球場に分かれて秋季キャンプをスタート。ナゴヤ球場を任された新指揮官は、いきなりビッグなアイデアを提案した。

「私が表に出るより、選手が少しでも多くメディアに出られるように、スターになれるようにしたい。メジャーを目指せるような選手が入団してきている。皆さんの協力も得たい」。16年楽天時代以来のユニホームに袖を通した新指揮官は熱く語った。中日では川上憲伸氏(44=野球評論家)、阪神福留以来となる中日出身の日本人大リーガー育成に力を注ぐつもりだ。

ドラフト1位で入団する東邦・石川昂弥(たかや)内野手(18)は超高校級スラッガー。また昨年ドラフト2位で入団した梅津は未来のエースを期待される。仁村2軍監督にとって東洋大の後輩右腕には、楽天からメジャーに移籍したヤンキース田中をだぶらせる。

与田監督同様に、星野元監督から指導を受けた。「強い信念(持った指導法は)は、(星野)監督から受け継いでいる。時代が違うが、やり方は違っても信念は変わらない。(与田監督と同じく)がまんして選手を使い続けることは、変わらない。ブルーのユニホームが赤く染まるくらいやりたい」。熱い男が15年ぶりに竜のユニホームに袖を通した。【伊東大介】