日本女子プロ野球機構で、4球団36選手の退団が明らかになって一夜明けた2日、京都フローラ所属の三輪裕子投手(21)がイベントを終え、揺れる胸中を吐露した。三輪はこの日、京都市内の阪急嵐山駅前で、同じく退団を発表している森若菜投手(20)などとイベントに参加した。

三輪は、退団に至った経緯について「今後、発表はあると思う。自分からは言えない。引退は自分からする人もいれば…」と口が重い。「会社と機構で何かあったかもしれないし、わからない」と話した。

野球を続けるか否かについては「これから考える」と複雑な表情。「続ける、続けない、どちらにしても、女子プロ野球の発展に力になれればと思う。女子プロ野球は、子供たちがあこがれる場所であってほしい。続ける選手はプロとしての自覚を持ってほしいし、私も応援したい」と、強い野球愛ものぞかせた。

選手たちの揺れ動く胸の内があらわになった中、同機構の広報も「(退団の経緯については)選手によってさまざま。契約の内容で合意に至らなかった。発表している内容以上のことはお答えできない」と、重い口を開いたが、ここまでの発言にとどまった。

またこの日、三輪らのチームメートで、退団を表明している小西美加投手(36)もこの日朝、ツイッターを更新。リーグ発足時から、投打でチームをけん引してきた小西は「来季のリーグ説明に魅力を感じたから、現役続行の意思表示をしました」「仲間よ、違うステージで頑張ろう」などと、自らを鼓舞するように書き込んだ。【南谷竜則】