岩手県選抜(岩手)が強豪・星稜中(石川)との好勝負を制した。新潟県選抜(新潟)浜松選抜(静岡)氷見市立北部中(富山)とともに、5日の準決勝に進出した。

岩手県選抜は2-2で迎えた6回1死満塁で、1番平野翔太内野手(15=岩手・北上市立北中3年)が走者一掃の右越え3点適時三塁打を放ち、試合を決めた。「たくさん声を掛けられて、しっかり打とうと思った」と笑顔を見せた。

大会は今年で19回目を迎える。中学軟式野球をプレーした球児が高校硬式野球にスムーズに移行できるよう、志太勤・日本中学生野球連盟会長(85)らが00年に開発した「Kボール」の全国大会が原点にある。中学軟式球は18年、Kボールの流れをくんだ「M号球」に統一され、今大会でもM号球が使用されている。

ロッテにドラフト1位指名された大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(18)も、中3夏からKボールでプレー。地域代表の「オール気仙」で県大会を終えた後に、岩手県選抜にも選ばれ、全国大会などで140キロ超の直球を投げていた。