完全復活を目指す阪神藤浪晋太郎投手が、19年ラストマウンドへ向けて充実の準備を整えた。安芸のブルペンで58球を投げたあと、午後にも1人でブルペンに戻って100球超を追加した。17日の紅白戦で2イニング登板予定。前日としては異例の球数を重ね、万全を期した。

見学した新人5人が驚く顔をするのも気に留めず、自分のテーマに集中した。時折、笑みも浮かべた。今キャンプで取り組んでいるリリース時の感覚について「よかったと思う」と話し、「もう少し投げたかったから」と好感触を忘れないために時間を空けた“おかわり”だったと説明。金村投手コーチは「めちゃくちゃよかった。ボールをしっかりつかまえて、リリースできていた」とうなずいた。

紅白戦登板について、同コーチが最終確認すると「投げたいです」と返答したという。今季はプロ初の0勝に終わったが、山本昌臨時コーチの指導を仰いで手応え十分。来季への見通しを示すマウンドに上がる。