楽天浅村栄斗内野手が2020年東京オリンピックでの金メダル獲得を目標に掲げた。22日、仙台市内の球団事務所で契約を更改。昨オフFA加入時に結んだ4年総額20億円の契約通り、2億9000万円アップの5億円でサインした。(金額は推定)

「優勝、世界一」。黒のフェルトペンで色紙に力強く記した。「(五輪は)テレビでずっと見てきた。自分にチャンスがあるのはうれしい気持ちが強い」。五輪への思いがあふれた。「まして東京でできることはこれから先もうない。(代表に)選んでいただけるように頑張って、世界一になりたい」と一生に一度の舞台へ憧れを隠さなかった。

「プレミア12」で侍ジャパンの主軸を担った。打率3割6分、6打点を記録。韓国との決勝戦でも適時打を放ち、世界一に貢献した。「シーズンでは味わえないプレッシャー、重みもあった。この経験はまた進化できる要因になる」。初見の投手への適応力に自信を深め、国際大会での四球の大切さに気づかされた。

18日にはタレント淡輪ゆきとの結婚を発表。「自分ひとりじゃなく妻のためにも頑張りたい」。家族、そして日の丸の大黒柱として2020年を駆け抜ける。【桑原幹久】