広島が23日、球界で例を見ない「回文キャッチフレーズ」をぶち上げた。ファン感謝デーで発表された球団創設70周年となる来季のキャッチフレーズに球場がどよめいた。「たった今 このAKAの子 舞いたった」。発表に立ち会った会沢は「最高ですね。考えてくださった方に感謝したいと思います」と苦笑い。西川は「想定外のところまでいった。ちょっと早いけど、来年(21年のキャッチフレーズが)心配です」と驚きを隠せなかった。

18年は「℃℃℃(ドドドォー!!!)」。今季は「水金地火木ドッテンカープ」と独自路線を歩んできた。さて来年は…。球団の選択は、前から読んでも後ろから読んでも同じになる回文だった。球団関係者は「これからもずっと広島でファンとともに戦っていきたい思いを込めました」と説明。意図をくんだ大瀬良は「ファンのみなさんと優勝目指して、舞い立っていきたいと思います」と笑顔の満点回答で締めた。

「AKAの子」はファンと選手を意味する。佐々岡監督も「素晴らしいですね。ファンとともに戦うというね。ずっと言っている一体感。そういう気持ちで戦います」と気持ち新た。常識にとらわれないカープはリーグVを奪回して、他球団にこう言わせるのか。「わたし負けましたわ」と-。【古財稜明】