広島床田寛樹投手が来季、苦手とする巨人への逆襲を誓った。24日に安部、野村、九里と広島市内の本願寺広島別院で行われたトークショーに参加。司会者に苦手球団を問われた左腕は「巨人が一番嫌でした」と明かした。

今季同カードに4試合先発し、1勝1敗、防御率3・74。「巨人相手に勝てれば、自信がついて、もっと成長できると思う。逃げずにいきたい」と闘志を燃やした。

中でも坂本勇には1試合2発を浴びるなど、10打数4安打と苦戦。「ああいう一流打者には甘い球を投げないことですね。厳しくいきたい」と語った。元同僚の丸とは13度の対戦で2安打に封じた。しかし4四死球を与えたことを悔やみ、「際どいところは振ってくれない。甘いところは打たれる。僕的には結構やりにくかった」と振り返った。

今オフには、シーズン序盤に150キロを超えていた直球について丸が「あれは打てん」と言っていたことを松山から伝え聞いた。「真っすぐに自信はなかったんですけど、それを聞いて、すごくうれしかった。それを最後まで投げられるように下半身を強くしたい」。17年の左肘手術を乗り越え、今季7勝を挙げた左腕。来季は巨人キラーと化し、V奪回を目指す。【古財稜明】