プロ野球のオーナー会議が27日、都内で行われ、来季の議長にDeNA南場智子オーナー(57)が選出された。女性の議長は史上初となる。南場オーナーは就任へ「やっぱり野球振興とかですね。12球団まとまってやった方が有効なことがたくさんありますので、そうしたことが進みやすいような組織作りをしていきたいなと思います」と話した。

球界は野球人口減少の問題に直面している。課題に「観客動員数は増えてますけど、各球団の努力の成果としてですね。ただスポーツとして楽しむ人の数が増えていかないと。野球は単純なスポーツじゃないんですよね。ルールも割とずっと見て育ってるので当たり前のように入ってますけど、実際は複雑なルールで、あと醍醐味(だいごみ)というのもいろんな所にあるスポーツですので、経験したことがある、あるいは経験者が近くにいるのとそうじゃないのではずいぶんと楽しみ方の奥行きが違ってきます。そういう意味では観客動員数だけではなくて野球プレー人口をなんとか増やしていきたいなと思っています。それが野球振興につながると思いますので」と触れた。

斉藤コミッショナーは期待感を示した。「女性だから、男性だからというのはありません。具体案をたくさん持っているので、期待している。新鮮な空気が漂うのでは」と話した。