ソフトバンクがヤクルト退団が確実となったウラディミール・バレンティン外野手(35)獲得へ本格的に乗り出すことが明らかになった。

三笠杉彦取締役GM(45)が29日、ヤクルトの保留者名簿から外れることが確実になったことを受け「実績がある選手だし、非常に興味をもって調査していきます」と慎重に言葉を選びながらも、獲得に向かう意向を口にした。

バレンティンは来日9年目となる今季、国内FA権を取得しながら宣言しなかった。11月中はヤクルトに交渉権があったが、保留者名簿から外れることで自由契約となる。来季からは日本人扱いになる、NPB通算288本塁打の大砲。三笠GMは「外国人扱いではないというのも魅力のひとつ」と助っ人を多く抱えるチーム事情にも支障はない。

デスパイネとグラシアルについて三笠GMはこの日、「いったん保留者名簿から外れる形になるが、これからキューバ政府との話し合いになる。本人たちも残留の意向と聞いている」と話し、残留は確実。モイネロとコラスを合わせたキューバ勢4人に加えて、この日はバンデンハークの残留が発表となった。そこに「日本人大砲」となるバレンティンが加われば最強軍団が完成する。

三笠GMは続けた。「来年日本一になれば、V9時代の巨人に次ぐ4年連続日本一になる」。13年にシーズン最多記録の60本塁打をマークした大砲の補強は、伝説の常勝軍団への進化となる。