最下位チームが異例の大盤振る舞いだ! オリックス山岡泰輔投手(24)が1日、大阪・舞洲の球団施設で契約交渉に臨み、5500万円増の年俸1億円でサインした。

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最下位チームながら、異例の大盤振る舞いとなった背景に、「育成のオリ」への方針転換がある。球団関係者は「活躍した選手の給料は上がる。チームは最下位だったが、十分な評価をしたい。頑張った選手には、それ相応の評価をする」と説明した。近年はFAや外国人中心の補強を展開していたが、ここ数年はドラフトで指名した生え抜き選手が台頭。今回大幅昇給を勝ち取った3人はその象徴だ。早ければ21年にも3軍創設を目指している。結果を残せば、給料は上がる。若手のモチベーション増は低迷打開の原動力になるはずだ。

資金面を見れば、ロメロが今季限りで退団することが決定的で、年俸2億7500万円が浮いた形になる。プレミア12にも選出され、チームの顔となった吉田正、山岡、山本に投資した。(金額は推定)【オリックス担当=真柴健】