野球殿堂博物館は3日、来年の野球殿堂入りの候補者を発表した。

アマの競技者や日本の野球の普及及び発展に顕著な貢献をした者、しつつある者などに送られる特別表彰は今回から候補者を公表。「六甲おろし」「闘魂込めて」などを作曲した故古関裕而氏(享年80)、ノンフィクション作家佐山和夫氏(73)、東海大学長を務め、首都大学野球連盟を創設した故松前重義氏(享年89)が新たに候補入りした。

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古関氏の郷里・福島市も沸いた。木幡浩市長(59)が音頭を取り、昨年11月に「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」が立ち上がった。だが、候補者にもなれなかった。10月にポスター作成、記念音楽会開催、殿堂博物館への推薦書提出など、新たな活動方針を確認したばかりだった。木幡市長は「まずは第1関門突破。古関裕而さんは、野球界にエールを送り続け、野球が国民的スポーツへと盛り上がっていくのに大きく貢献してきました。狭き門ですが、その点を評価いただき、オリンピック競技としては野球が日本で初めて、しかも古関さんの故郷福島でも開催される来年、古関さんの野球殿堂入りが実現することを強く願っています」と話した。